どうも、あべです。
最近婚約したんですが、1年半ほど結婚するかどうかを奥さん(当時彼女)と話し合いをしてました。
話し合いの論点はいつも「名字をどっちにするか」でした。
その話し合いの度に「夫婦別姓が認められればな」と感じていました。
「あべちゃん」で生きてきた
恥ずかしながら奥さんと婚約するまで、女の人が名字を変えるものだと自分も思ってました。奥さんと話してて「名字を変えたくない」と言われた時に最初は「自分が変えればいいか。男性が変えることは珍しいから良い経験になるかな」と気軽に考えてました。
でも、いざ結婚の話を進めていくにつれて、やっぱり変えたくないなぁと思う気持ちが強くなっていきました。
自分が「あべちゃん」と呼ばれるようになったのは高校時代から。
中学校までは小さい時から仲良い友達ばっかで、みんな「まーくん」とか「まさひで」と呼んでました。
ただ、初対面の人に「まさひで」と一発で覚えてもらうのは難しいので、呼びやすいように「あべちゃん」と気軽に呼んでくださいって言うようになりました。
それから仕事を始め、徐々に自分の名前で仕事ができるようになり「あべ」により愛着を持つように。
彼女と結婚したいけど名字は変えたくないなぁって感じが続いてました。
事実婚じゃダメなの?
奥さんが名字を変えたくない理由は、奥さんの両親が飲食店をしており、お店の名前に名字が入っていて、もし自分が継いだ時に違う名字だったら嫌だからと。
もちろんその気持ちは理解できるので、絶対変えてとは一ミリも思いませんでした。
また、奥さん自身キャリアを築いている人なので、名字が変わるのが嫌なのは俺と同じ気持ち。
じゃあ、間をとって事実婚にしたら良いのかな?と思ったけどいろいろな問題があることを知りました。
奥さんは現在医療関係で働いており、事故などで緊急に運ばれてきた方が意識がなく手術をする場合、家族の承認が必要だそうです(うる覚えなのであまり覚えてないのですが)
事実婚だと家族である証明をするのが大変で旦那さん・奥さんでは承認できず、実の家族の承認を得るために時間がかかってしまうのを目の当たりにしてきたそう。
また、子供ができるといろいろな壁があるとのこと。
いざのことを考えると、制度上事実婚だと何かと問題があるんだなと知りました。
事実婚を否定するわけではなく、僕たち二人としては事実婚の形は取らなくていいんじゃないかという結論になりました。
それからはどっちが名字を変えるかの話し合い。
話し合いをするたびに、「制度上の問題だから仕方ないけど、不毛な時間よね」とお互いが悪いんじゃなくて、制度上だから仕方ないと言い聞かせてました。
「どっちかが名字変えればいいじゃないか。そんなのも嫌なら結婚しても続かないぞ」
的な意見もあるかもしれませんが、別に名字を変えるのは乗り越えるべき壁じゃないと思います。
奥さんのためなら何でもできます(なはず)が、それとこれとは別。うまく言語化できませんが、その辺はサイボウズの青野さんのnoteを読んでもらえれば。
彼女が名字を変えることに
1年半くらい結婚どうするか、名字どっちが変えるかの話し合いをしてたときに、サイボウズの青野さんが夫婦別姓の訴訟をしていることを知りました。
夫婦別姓が認められることで、この不毛な議論も終わるんだなと嬉しく思いました。しかし、訴訟は敗訴。
夫婦別姓訴訟、サイボウズ青野社長らが敗訴 「見事にスルーされた」東京地裁
心底落胆しました。別に全員が別姓にしろと言ってるわけじゃないのになんで。
認められると思ってて、これですっきりと結婚できると思ってたのに。
この後、また名字どうするかの話になって、奥さんが「一晩だけ考えさせて」と。
まあ、名字を変えたくない気持ちは痛いほどわかっていたので、別れることになるだろうなと思ってました。何でこんな理由で別れなきゃなんないだろうなとも。(結婚てそもそも何?て何百回も思いました)
すると、翌日「私が名字を変える」と奥さんが言ってくれました。
正直びっくりしました。理由を聞くと、俺と一緒にいることと名字を変えることをいろいろ考えて天秤にかけた結果、私が名字変えるかぁってなったとのこと。
そのことを聞いて、ありがとうともごめんなさいともなんとも言えない気持ちになりました。
自分のせいで名字が変わってしまう。
なんとも言えません。ただ、入籍するのは子供が生まれるとわかってからでもいいのかなぁって感じになってるので、いつ入籍とかは全然決まってません。
それまでに夫婦別姓が認められて欲しいなと思ってます。
思ってることを一筆書きで書いてるので、自分でも何言ってるかよくわかってません。ただ、夫婦別姓が認められて欲しいと思ってる若い夫婦がいるということを知ってもらえればと思います。